大腿骨頸部を骨折する人の数は、女性を中心に増加の傾向にあります。
2006年版の骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインによると、1987年と2002年の人口1万人あたりの発症率(女性)を比べると、2002年の方が70歳代以降、年代が上がるにつれて発症率が高くなっています。
このようにお年寄りの骨折の発症率が高くなってきているというのは、高齢化が進み、骨折するお年寄りの数が増えているのもそうですが、以前よりもお年寄りが骨折しやすくなっていることを意味します。
骨粗鬆症の増加や運動不足などによる筋力の低下などが、お年寄りが骨折しやすくなった原因といえるようです。
脳梗塞で麻痺が残ったり、パーキンソン病などで体のバランスが悪くなり歩きにくくなるなどの症状が現れると、転倒しやすくなります。
このような病気がお年寄りに増えていることも、骨折の発症率が増加していることに関係があると考えられます。
骨粗鬆症の薬物療法を受けると同時に、運動を取り入れたり、食事に気をつけるなど、普段から転倒しにくい体づくりを行なう事が、骨折を防ぐために大切です。
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